春は眠りを誘うシーズン季節

「春眠暁を覚えず」と古くから言われます。
ポカポカとした陽気が心地良く、朝なかなか起きられないだけでなく、午後も眠くなってしまいませんか?

実はこの時期、自律神経が乱れやすいシーズンなのです。
冬の寒さから春の暖かい気温へと移り変わるため、寒暖の変化になかなか体が馴染むことが出来ず、自律神経のバランスが崩れやすくなります。
さらに、春は活動的になる上に、日照時間も長くなりますから体内時計がずれてしまいがちで、これらが春特有の眠気を引き起こす要因となります。

睡眠の質を上げよう

何となく眠い、ボーッとするこの季節は、進学や進級、就職など環境がかわる季節でもあるため、精神的に落ち着かないという人も多いのではないでしょうか。
春を快適に過ごすためにも、自律神経のバランスを整えましょう。
自律神経を正常に戻す最も効果的な手段は規則正しい生活を送ることで、早寝早起きが変化の多い春への対応力を向上させてくれます。
職場などの環境の変化によるストレス解消にも、早寝早起きは役立ちます。

朝の生活習慣を見直すことも大切で、目覚めたらすぐにカーテンを開け、朝日を浴びましょう。
朝の光がメラトニンの分泌を抑え、体内時計をリセットしてくれます。
日光を浴びた後、およそ14~16時間経過すると再びメラトニンの分泌が活発になり、自然と眠気を感じるようになります。
起床後に朝日を浴びることで、自然と規則正しい生活へと移行できるのです。
そうすれば、自律神経のバランスも整いやすくなるでしょう。

夜の過ごし方も自律神経を整えるには重要です。
せっかく朝日を浴びていない時計がリセットされても、夜に明るい照明を使用していれば意味がありません。
明るさがメラトニンの分泌を阻害して、体内時計を狂わせる原因になるからです。
このような状態では眠気もなかなか訪れませんから、夜寝る前は暗めの照明を利用するのがおすすめです。

パソコンやスマホなどの液晶画面のブルーライトは、とても強力な照明です。
ですから、眠る前の利用はおすすめできません。
スマホなどをいじるのはやめて、軽いストレッチを行う、リラックスできる音楽を聴く、カフェインレスのハーブティを飲むなど、のんびりとくつろぎましょう。

天然のアロマオイルなどの香りを利用すると、より効果的にリラックスできます。
副交感神経を優位にするラベンダーやベルガモット、カモミールなどがおすすめです。
ぜひベッドサイドに置いて、香りを感じながら眠りについてみてください。

寝具も見直しましょう。
枕の高さを調節し、掛け布団は薄手の羽毛布団が暑すぎず快適です。
花粉症の人は、花粉がつきにくい枕カバー、布団カバーの利用をおすすめします。